ChatGPT活用法ブックカバー

このレポートでは、ChatGptを活用して英語の疑問を解決する方法に加えて、ステップ2の【日本語から英語に即座に変換する練習を行う方法】、そしてステップ3の【AIを相手にフリートークの練習をする方法】をお伝えします。

ChatGPTを上手に活用することで、英会話スキルを短期間に大きく伸ばすことができます。

慣れるまでに多少の試行錯誤が必要な場合がありますが、それを上回るメリットがあります。
最大限に活用してください。

このページで学べること

ChatGptアカウントを作成する方法

まだChatGPTアカウントを持っていない場合は、最初にアカウントを作る必要があります。

以下の手順に従うだけで無料で簡単に作れますので安心してください。

以下の手順に従って、アカウントを作成してください。

ChatGPTのウェブサイト(外部サイト)にアクセスします。

以下のような画像が表示されますので、「Sign up」をクリックします。

以下のような画面でメールアドレスを入力してボタンをクリックするか、Googleなどのアカウントを使ってログインします。

メールアドレスでアカウントを作る場合、パスワードの入力が求められます。
入力して「続ける」をクリックします。

パスワードを設定すると、OpenAIからメールが送られてきます。
迷惑メールフォルダに入っていることもあるので、迷惑メールフォルダも確認しましょう。

メールを開き、「Verify email address」というリンクをクリックします。

アカウントの設定画面が表示されるので、名前、誕生日などを設定します。

携帯電話の番号を入力してボタンをクリックします。

Open AIから携帯電話のショートメール(SMS)宛てにコードが届くので、ChatGPTの画面(以下)で、コードを入力します。

これで、ChatGPTのアカウント作成が完了します。

ChatGPTアプリのダウンロード

ChatGPTは、スマートフォンのアプリでも利用できます。

アプリ版のChatGPTでは、音声入力・音声再生などの機能も使えます。

→ChatGPTアプリ(iPhon:App Store)

→ChatGPTアプリ(Android:Google Play)

文法について質問する

教材を使って勉強しているとき、あなたの知らない文法用語を使って説明されるときがあると思います。

そんなときは、「それってどういう意味?」と質問してみましょう。

以下の例では、「三人称単数ってどういう意味?」と質問しています。

英語の三人称単数とは何か教えてください。

また、「冠詞って何だっけ?」と思ったなら、そのままChatGPTに質問してみましょう。

冠詞について説明してください。

また、英文を見て理解できないことがあった場合も質問できます。

たとえば、教材などで以下のような英文を見つけて、「どうしてbananaの前にはaが必要なの?」と思ったとします。

My father is 70 years old. He wakes up at 8 and eats a banana every day.

そんなときは、その疑問をそのまま入力してみましょう。

以下の英文で、どうしてbananaの前にaが必要なのですか?
My father is 70 years old. He wakes up at 8 and eats a banana every day.

※ChatGPTでは、ShiftキーとEnterキーを同時に押すと、メッセージボックス内で改行できます。

上の画面のように、質問に詳しく答えてくれます。

この説明でわかりにくい場合は、わかりやすく説明するように依頼しましょう。

追加のプロンプトは、前のプロンプトの直後にそのまま入力してもかまいません。

こんなふうに、ChatGPTに質問すればすぐに答えてくれますし、答えの中にわからないことがあれば、それについて質問することもできます。

まるで専属の英語講師が常にいっしょにいてくれるようなものですね。

ニュアンスの違いを聞く

言葉のニュアンスの違いは、日本人にはなかなか理解できないものがあります。

辞書を見ても同じ日本語訳が書いてあるだけだったりして、「結局、どっちを使えばいいの?」と迷ってしまうことになりがちです。

そんなときは、「~と~のニュアンスの違いは何?」とChatGPTに質問してみましょう。

wake upとget upには、どんなニュアンスの違いがありますか?

上記のように、詳しく教えてくれます。

次に、英語学習者が必ず一度は疑問に思うbe going toとwillの違いについて聞いてみましょう。

be going toとwillのニュアンスの違いを教えてください

ズバッと教えてくれましたね。

もちろん、ネットで検索しても同じような答えを得られますが、ChatGPTの方が短くまとめてくれていることが多いように思います。

特定の表現・単語を使う例文を作ってもらう

新しい表現や単語に出会ったときに、「他の例文・使い方を知りたい」と思うことがありますよね。

そんなときは、ChatGPTに例文を作ってもらいましょう。

put up withを使う例文を3つ、日本語訳つきで作ってください。

なお、身近な話題の方が覚えやすいし役に立つので、どんな例文がほしいか指定することもできます。

「条件」という形で付け加えると、それに従ってくれます。条件は複数つけることもできます。

put up withを使う例文を3つ、日本語訳つきで作ってください。
■条件
私は会社員で、嫌な上司について同僚と話しています。

もし、期待どおりの例文が出てこなかったら、依頼の仕方や条件を変えるなど工夫してみましょう。

単語・熟語・類義語・反意語を聞く

ChatGPTを辞書の代わりに使って、単語や熟語などを聞くこともできます。

例文もつけてもらうと覚えやすくなるし、実用性が高まります。

「貢献する」は英語でどう言いますか?3つの表現を例文つきで教えてください。

もちろん、同意語を教えてもらうこともできます。

drink(飲む)と同じ意味の言葉を3つ教えてください。

反意語も以下のとおり簡単に教えてもらえます。

buildの反意語を3つ、例文つきで教えてください

日常会話に適した表現を教えてもらう

同じ意味を持つ単語・熟語が複数あるときに、特定のシチュエーションでは、どれを使えばいいかわからないことがあります。

そんなときは、ChatGPTで確認しましょう。

ポイントは、「日常会話で使うなら」「会社で上司との会話で使うなら」など、どんなシチュエーションで使うかを指定することです。

以下の例は、前に出てきた『drink(飲む)と同じ意味の言葉を3つ教えてください。』の続きに入力しました。
ChatGPTでは、人間と会話するときと同じように、一連の会話のように入力しても理解してもらえます。

日常会話で使うなら、この3つとdrinkの中で、どれを使うのが適切ですか?

前のプロンプトの続きではなく、新しいプロンプトとして質問するなら、比べたい言葉を並べて質問します。

別の言い方を教えてもらう

同じことを言うときでも、複数の表現がある場合があります。

教材に載っているのとは違い言い方を知りたい場合も、ChatGPTがすぐに教えてくれます。

初めて会った人に挨拶をするときは、Nice to meet you.の他にどんな挨拶の仕方がありますか?

「誰が」「どんなシチュエーションで」なども指定できます。

初めて会った人に挨拶をするときは、Nice to meet you.の他にどんな挨拶の仕方がありますか?
アメリカの社会人が使うカジュアルな表現を3つ教えてください。

【ステップ2】日本語から英語への即時変換を練習する方法

ステップ1でインプットした後、インプットした知識を使って即座に英文を組み立てる練習をします。

[かっこ]の部分は、「会社員」「大学生」「主婦」など、あなたのシチュエーションに合わせて変更できます。

これ以外にも加えたい条件があれば、自由に追加してください。

練習方法

日本語文を見て、すぐに英文を頭の中で組み立て、声に出して言います。

その後で、英文を確認しましょう。

日本語文に知らない言葉が出てきたときは、多少ニュアンスが変わってもいいので、知っている言葉で代用します。

代用する言葉を思いつかない場合は、英文を見て確認してもかまいません。

文法が頭に入っていない状態では難しいので、教材でしっかり学んだ後で挑戦することをおすすめします。

【ステップ3】フリートークの練習をする

ChatGPTを使うとフリートークの練習もできます。

もちろん、テーマを指定することもできます。

条件は好みに応じて指定できるので、どんなシチュエーションの英会話を練習したいかによって、いろいろな条件を試してみてください。

英検3級レベルの英語を使って英会話の練習相手になってください。
最初にあなたが話して、次に私が話すというように、交互に会話のやり取りをします。
■条件
あなたは京都に来たアメリカ人です。
あなたは日本語を話せません。

【ステップ3】音声でのフリートークに挑戦

ChatGPTにはスマートフォンのアプリがあります。

ChatGPTアプリでもパソコン版と同様のやり取りができるうえに、音声によるフリートークも実現できます。

ヘッドフォンのアイコンをタップすると音声入力モードになるので、言いたいことを英語で言いましょう。

話の内容に応じて、ChatGPTが英語音声でコメントしてくれます。

それに対して、あなたがコメントをするというように会話を進めます。

ChatGPTの音声は学習者向けのゆっくりスピードではありませんが、赤色のバツボタンを押すことで英文テキストを確認できます。

なお、英語の発音が良くなければ誤認識される可能性があるので、少しレベルの高い練習法と言えます。

→ChatGPTアプリ(iPhon:App Store)

→ChatGPTアプリ(Android:Google Play)

【ステップ3】英文添削1:英文を添削して間違いを説明してもらう

英作文はフリートークとは違いますが、英語力アップに大きな効果があるのでぜひ実践してください。

自己紹介、家族、仕事、趣味など、外国人と話すときに話題にあがりそうなことを事前に英作文しておくと、いざというときにパッと言葉が出るようになります。

また、毎日の出来事を英文日記に書くこともおすすめです。

書いた英文は、英語ができる人に添削してもらうのが一番ですが、都合よく添削してくれる人が身近にいる人はまれでしょう。

また、英文添削サービスを使って英文を添削してもらうには、当然ながらお金がかかります。

それに、英文を提出してから戻ってくるまで待たなければいけないので、どうしても時間差ができてしまいますね。

でも、ChatGPTを使えば、即座に無料で添削が可能です。

ChatGPTで添削をしてもらうには、以下のように日本語の依頼文と英文を入力するだけです。

以下の英文を添削して日本語で説明してください。
My father is 70 years old. He wake up at 8 and eat banana everyday.

ChatGPTに添削を依頼すると、上の画像のように修正した英文と、文法的な解説が表示されますので、間違っているところを即座に知ることができます。

なお、この例では1文だけを添削してもらいましたが、1文だけでなく1段落など長い英文でも大丈夫です。

このプロンプトでは、「間違っているところを」を加えてみました。
ChatGPTでは、「絶対にこの言い方でなければいけない」という正解はないので、言葉が少し違っていても大丈夫です。

【ステップ3】英文添削2:ネイティブっぽい表現に直してもらう

自分で英文を作ったとき、「ネイティブは本当にこんな言い方をするのかな?」と思うことがありますよね。「ひょっとしたら文法的には正しくても誰も使わない表現かも」と心配になることもあると思います。

ChatGPTなら、そうした英文をよりネイティブに近い英文になるように修正してくれます。

しかも、その人の教養レベルなど、「どんなネイティブか」まで指定できます。

以下の例では、「教養のあるネイティブ」と指定してみました。

以下の英文を教養のあるネイティブっぽい表現に修正してください。
I bought windows PC yesterday and played video game with sister.

教養のあるネイティブなので、purchase(購入する)、indulge in(~にふける)など、少し難しい言葉が使われています。

次に以下の例では、「高校生っぽい」と指定しました。

その英文をアメリカ人の高校生っぽい表現に変更してください。

すると、purchaseがgetに変わり、indulge inがplayに変わるなど、簡単な言葉が使われています。

ChatGPTだと、「どんな人か」まで指定できるので、いろいろな人を指定して試してみてください。

なお、ここでは1文だけを例に説明しましたが、1段落など長い文章でも修正してもらえます。

ちなみに、上の2つの例では言い方を変えてもらっただけですが、「もともと自分が書いた英文は正しかったのかな?」と疑問になることもあると思います。

そういうときは、以下のように質問すると、間違っていた箇所を教えてもらえます。

もともとの英文は何が間違っていたか教えてください

【ステップ3】英文を読み上げてもらう

英作文をしたら、それを繰り返し音読して完全に覚えてしまいましょう。
思い出しながら言うレベルではなく、考えなくてもスラスラ出てくるレベルまで練習するのがポイントです。

発音に絶対的な自信がある人は、英文を見ながら練習するだけでかまいませんが、正しい発音・アクセントを身につけた方がネイティブと話しやすいので、パソコン/スマホに読み上げてもらいます。

これにはGoogle翻訳を使うのがお手軽です。
パソコンの場合はウェブサイト版、スマートフォンの場合は、アプリ版が便利です。

使い方は簡単で、「テキストを入力」と書かれている部分に英文を貼り付けて(または入力して)スピーカーのアイコンを押すだけです。

これで英文を読み上げてくれます。

特に意識して聞くべきなのはアクセントです。つまり

に特に注意しましょう。

発音が少し間違っていても通じる場合が多いですが、アクセントを間違えると通じないことが多いからです。

また、発音を矯正するのは時間と労力がかかりますが、アクセントは簡単に直すことができます。

→Google翻訳(ウェブサイト)

→Google翻訳(iPhon:App Store)

→Google翻訳(Android:Google Play)

【番外】英訳・和訳をしてもらう

日本語文・英文を翻訳してもらいたいときは、そのことを入力すればすぐに翻訳してくれます。このとき「アメリカ人っぽい」など、どんな人かも指定すると、それっぽい英文を出力してくれます。

以下の文をアメリカ人っぽい英語に訳してください。
「昨日、夕方の4時頃にさ、あと1時間で仕事が終わりだと思っていたら、上司が仕事をどっさり持ってきて参ったよ。やることがあるなら、もっと早く持ってこいって言うの!」

上の例では会話っぽい表現を翻訳しましたが、もちろん、ビジネスで使うような英文を作ることもできます。

以下の文をビジネスメールで使える英文に訳してください。
「7月3日にお問い合わせいただきました新型ディスプレイの購入に関してですが、上司と検討した結果、今回は見送らせていただくことになりました」

翻訳してほしいだけなのですが、完全なメール文として出力されました。しかも、内容が意図したものと違うので以下のようにやり直しました。

下の条件を踏まえて、その下の文をビジネスで使える英文に訳してください。

<条件>
メールの宛先:ディスプレイの販売業者
メールの書き手(私):販売業者からディスプレイを買うように勧められている

「7月3日にお問い合わせいただきました新型ディスプレイの購入に関してですが、上司と検討した結果、今回は見送らせていただくことになりました」

どうやら「ビジネス」や「メール」という言葉に反応して、単なる翻訳ではなくメール作成になってしまっている印象です。

そこで、依頼文を少し変更してみると、より期待するものに違い英文が出力されました。

下の条件を踏まえて、その下の文をビジネスで使える英文に翻訳してください。レター形式にする必要はありませんので、翻訳だけしてください。

<条件>
メールの宛先:ディスプレイの販売業者
メールの書き手(私):販売業者からディスプレイを買うように勧められている

「7月3日にお問い合わせいただきました新型ディスプレイの購入に関してですが、上司と検討した結果、今回は見送らせていただくことになりました」

なお、それっぽい英文が出力されても、間違っている可能性があるので、必ず正しいかどうか確認しましょう。

確認するには、自分で英文を読むのが一番ですが、英文を日本語に訳して内容を確認することもできます。

その英文を日本語に翻訳してください。

日本語訳が意図したとおりなら、正しく英訳されていたものと考えられます。

【番外】英語で伝えたいことを代わりに英作文してもらう

前のチャプターでは日本語文を英語に訳してもらうという作業をしましたが、日本語文すら自分では作らずに、どんな英文を作ってほしいのか、意図だけを伝えて英文を作ることもできます。

日本では、お風呂で湯船に入る前に、お湯を体にかけて汚れを落とし、湯船に入るときはタオルをお湯につけないのがマナーということをアメリカ人に説明したいと思います。英語でどう説明すればいいでしょうか?

意図したとおりの英文ができたかどうか心配な場合は、この英文を日本語に訳して確認しましょう。

【番外】出力する英語のレベルを指定する

ChatGPTから出力される英文が難しいなと感じたときは、「英検3級レベルの英語で」など、どれくらいの英語レベルを使うか指定することもできます。

※以下の画面は、『英語で伝えたいことを代わりに英作文してもらう』の入浴マナーの続きです。

英検3級レベルの英語で表現してください。

【番外】丁寧な表現・友達との会話など、英文の雰囲気を指定する

英語のレベルだけでなく、丁寧な表現、友達とのカジュアルな会話など、英文の雰囲気を指定することもできます。

招待されていたパーティーに行けなくなったことを英語で丁寧に伝える会話的な言い方を教えてください。

期待とは違い、英会話教材のような会話文が出力されました。期待どおりの答えが返ってこない場合は、言葉を変えていろいろ試してみましょう。

週末に招待されたパーティーに行けなくなりました。そのことを丁寧に対面で伝えたいと思います。英語でどう言えばいいか教えてください。3文程度でお願いします。

念のために日本語に訳して確認しておきます。

その英語を日本語に訳してください。

【番外】正しく発音できているか確認する方法

正しく発音できているかどうか確認するには、Google翻訳アプリが役に立ちます。

使い方は簡単で、Google翻訳を起動したら言語が「英語→日本語」に設定されていることを確認し、マイクのボタンを押して英語で話すだけです。

正しい英語で表示されたら、正しい発音ができていると判断できます。
違う単語が表示されたら、発音が違うということですので、その単語の発音を確認し直してからもう一度挑戦しましょう。

発音を確認するには、まずは手作業で英語を入力します。
そして表示される英文を選び、スピーカーのアイコンを押すとオーディオが再生されます。

ChatGPTで英語力アップ!

ChatGPTを使うと、今まで英語講師やネイティブにしかできなかったことの大半をパソコン/スマホで代用することができます。

もちろん、こちらの質問の意図を正しく理解してくれなかったり、間違った答えを出力したりすることもあります。でも、それをわかったうえで使えば、これほど心強いツールは他にありません。

あなたの英語力アップに間違いなく役に立ちますので、ぜひ活用してください。

株式会社トランス・ダイナミック

戸田亮

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